■EXHIBITION■
紙の軌跡 vol.19
友田多恵子展 紙の素材に魅せられて 平面から立体造形へ
尼信会館 (尼崎・兵庫)
2022年3月26日〜4月24日
和紙の原料である「楮」を素材に溜め漉きという技法で、紙を漉いています。個別に墨、柿渋、酸化鉄など日本古来の色料を原料に混入して漉き、天日と風をたよりに自然乾燥させます。原料の調合を繰り返し何層にも漉き重ね、その漉き上がった「手漉き」の紙を丸める、折る、曲げる、巻く、吊るす、などこの制作にかかわって30年、その自在な造形と空間の変容に興味が尽きることはありません。
「軽いのに重い!」見た目の重さ、紙の軽さ、物質感、その紙を通じて自分の思いを自由に表現してみたいと願っている今日この頃です。